「未経験だから、提案文に何を書けばいいのか分からない」
「実績を書く欄で、いつも手が止まってしまう」
「送っても送っても落ちて、そろそろ心が折れそう」

わたしもぜんぶ、通ってきた道です。
クラウドワークスで応募を始めたころ、提案文をどう書けばいいのか本当に分からなくて。とりあえず送ってはみるものの、返事はこないし、なにが悪いのかも分からないまま夜だけが過ぎていきました。
でも、落選が続いた時期をあとから振り返ってみると、通らなかった提案文にはちゃんと共通点があったんですよね。今日はそれを3つにまとめて、未経験でも書ける型と、実際にわたしが送った提案文の骨子まで置いておきます。
未経験の提案文が通らなかったころ、わたしがやっていたこと
まず、恥ずかしいんですが、通らなかったころの自分がどんな提案文を送っていたかを正直に書きます。
今読み返すと落ちて当然だったんですが、当時はそれが分かっていませんでした。
応募して、あとは祈るだけだった
応募ボタンを押したら、そこで作業は終わり。あとは返事がくるのを待つだけでした。
落ちても「なんで落ちたんだろう」と少し落ち込むだけで、次に活かすための振り返りはしていなかったんですよね。だから何件応募しても、同じところでつまずき続けていました。数を打てば当たると思っていたけれど、振り返りのない応募は、ただ夜を消費していくだけだったんです。
「未経験ですが頑張ります」で埋めていた
実績を書く欄になると、いつも手が止まりました。書けることがない、と思い込んでいたからです。
それで結局、「未経験ですが精一杯頑張ります」「一生懸命やらせていただきます」みたいな、やる気だけの言葉で埋めていました。気持ちは本当だったんですが、クライアントからすると、やる気を書いてくる未経験の人は山ほどいるわけで。

そこでは何も差がつかなかったんですよね。
通らない提案文に共通する3つのこと
落選が続いた時期の提案文を並べて見返したとき、共通していたのはこの3つでした。
ひとつでも当てはまっていたら、たぶんそこが止まっている原因です。
①募集文を読まずに、同じ文を使い回していた
いちばん多かったのが、これです。一度書いた提案文を、案件が変わっても使い回していました。
でもクライアントは、自分の募集文をちゃんと読んでくれたかどうかを、驚くほど見ています。募集文に「〇〇の経験がある方歓迎」と書いてあるのに、それにまったく触れない提案文がきたら、「この人、募集文を読んでないな」と伝わってしまうんですよね。

使い回しの文は、便利なようでいて、いちばん最初にはじかれる文でした。
②自分の話ばかりで、相手の求めることに答えていなかった
提案文を自己紹介の場だと思っていたのも、通らなかった原因でした。
「わたしはこういう人間で、こんなことに興味があって」と、自分の話を一生懸命書いていたんです。でも提案文は、履歴書ではなくて「わたしはあなたの募集に、こう応えられます」を伝える場所だったんですよね。
相手が求めていることに答えていない提案文は、どんなに丁寧に書いても、相手にとっては関係のない文章になってしまっていました。
③実績ゼロを、隠そうとしていた
実績がないことを、なんとかごまかそうとしていました。ここに触れられたくなくて、当たり障りのない言葉で流していたんです。
でも、隠そうとすればするほど、提案文はふわっとして中身のないものになっていきました。あとで分かったのは、実績ゼロは隠すものではなく、代わりに出せるものを用意すればよかっただけ、ということでした。
未経験でも書ける提案文の型(考え方)
ここまでが「通らない理由」でした。じゃあどう書けばよかったのか、わたしが実際にやってみて反応が変わった考え方を置いておきます。

コピペ用の完成テンプレではなく、自分の言葉で書くための「型」です。
まず募集文に一言で答えることから始めた
いちばん効いたのが、これでした。提案文の書き出しで、募集文の内容にひとつ、はっきり答えることから始めるようにしたんです。
たとえば募集文に「月5本ほど書ける方」とあれば、「月5本の執筆、問題なく対応できます」と一言添える。「〇〇ジャンルの経験がある方歓迎」とあれば、そこに触れる。たったこれだけで、「募集文をちゃんと読んでくれている人だ」という安心感が伝わるようになりました。自分の話から始めるのをやめて、相手の募集から始める。

順番を変えただけで、文章が一気に相手向きになったんです。
募集文の先にある、クライアントのHPまで読みにいった
もう一歩踏み込んで効いたのが、これでした。募集文だけでなく、クライアントのサイトやメディアがあれば、そこまで読みにいくようにしたんです。
募集文には、書ける文字数が限られているぶん、本当に求めていることがぜんぶは書かれていません。でも運営しているサイトを見にいくと、どんな読者に向けて、どんなトーンで、どんな記事を出しているのかが見えてきます。「この人たちは、やわらかい語り口で初心者向けに書いているんだな」と分かれば、提案文でもそこに触れられる。
「サイトを拝見しました、〇〇の雰囲気に合わせて書けます」と一言あるだけで、募集文だけを読んだ人とは伝わり方がまるで違いました。相手が言葉にしていない「本当はこういう人に来てほしい」を汲みにいく。

ここまでやる未経験の人は少ないので、いちばん差がついた部分でした。
実績がないなら、代わりに出せるものを用意した
実績ゼロを隠すのをやめて、代わりに出せるものを探しました。
自分のブログの記事、勉強のために書いてみたサンプル、前職や日常で近い経験があればそれ。「実績はまだありませんが、〇〇のために書いたサンプルがあります」と正直に添えるほうが、やる気の言葉で埋めるよりずっと誠実に伝わりました。ないものを嘆くより、今あるものを差し出す。未経験の提案文で大事なのは、たぶんここでした。
そしてもう一歩効いたのが、その案件のためにサンプル記事を1本書いて添えることでした。手持ちの記事をそのまま出すのではなく、応募する案件のテーマに寄せて、新しく1本書いてみるんです。たとえば子育てメディアの募集なら、そのメディアに載っていそうなテーマで実際に書いてみる。
前の章で触れたHPの読み込みが、ここで活きてきます。相手の世界観に合わせて書いたサンプルがあると、「この人はうちに合わせて書ける」というのが言葉ではなく現物で伝わるんですよね。手間はかかります。でも未経験で実績がないぶん、この一本が実績の代わりになってくれました。

応募する数を減らしてでも、狙った案件にサンプルを添えるほうが、通過率はずっと上がったんです。
実際にわたしが送った提案文(骨子だけ公開)
考え方だけだと分かりにくいので、実際に通った提案文の骨組みを置いておきます。
細かい文面ではなく、どんなブロックで組み立てたかの骨子です。
骨組みはこの3ブロックだけにした
長く書こうとするのをやめて、この3つだけに絞りました。
ひとつめが、募集文への一言の返答。ふたつめが、それに関係する自分の経験や出せるもの。みっつめが、連絡や納期に関する一言。この順番で、余計な自己紹介はできるだけ削りました。

短くても、相手の募集に沿っていれば、ちゃんと読まれる提案文になったんです。
落ちた版と何が違ったか
落ちていたころの提案文と並べてみると、違いははっきりしていました。
落ちた版は、自分の話から始まって、募集文にほとんど触れていなくて、実績欄はやる気で埋まっていた。通った版は、募集文への返答から始まって、出せるものを正直に添えて、短くまとまっていた。同じ人が書いたとは思えないくらい違ったんですが、変えたのは「順番」と「正直さ」だけでした。
落ちた提案文と通った提案文を実際に並べた比較は、投稿では書ききれないので、プロフィールのリンク先に置いています。

骨子だけでなく実物を見比べたい方は、そちらをのぞいてみてください。
未経験の提案文でよくある質問
最後に、当時のわたしが知りたかったことをまとめておきます。
テンプレをそのままコピペしてもいい?
コピペできる完成テンプレを探したくなる気持ちは、すごく分かります。わたしもそうでした。
ただ、案件をたくさん見ているクライアントには、コピペの提案文はわりと見抜かれます。同じ文面が並んだ時点ではじかれることもあるくらいです。だから型(考え方)は借りていいけれど、募集文への返答の部分は、その案件ごとに自分の言葉で書くのがおすすめです。
手間はかかりますが、ここがいちばん差がつくところでした。
実績が本当に何もないときはどうする?
今から作れば大丈夫です。わたしも最初はそうでした。
自分のブログに記事を書いてみる、テーマを決めてサンプルを1本書いてみる。それだけで「出せるもの」になります。
実績はゼロからしか始まらないので、今ないことを気にするより、1本作るほうに時間を使うのが近道でした。
まとめ|通らないのは、あなたのせいじゃない
提案文が通らないのは、あなたに実力がないからでも、未経験だからでもありませんでした。ただ、書き方の順番を知らなかっただけなんですよね。
通らない提案文に共通していたのは、募集文を読まずに使い回していたこと、自分の話ばかりだったこと、実績ゼロを隠そうとしていたこと。この3つを、募集文とその先のHPまで読んで相手が求めることに答える、案件に寄せたサンプルを1本添える、というふうに変えるだけで、反応は変わりました。
わたしも落選が続いた時期は、本当に自分が向いていないんじゃないかと思っていました。でも止まっていた原因は、才能じゃなくて書き方だったんです。同じところで止まっている人に、これが少しでも届いたらうれしいです。
わたしも最初は、提案文の1通目を送るのが怖くて、何度も画面の前で手を止めていました。それでも、書き方を少しずつ変えながら送り続けたら、ちゃんと通る日がきたんです。
今うまくいかなくても、それはあなたに向いていないからじゃなくて、まだ書き方に慣れていないだけ。ここに書いたことを、次の1通で1つでも試してみてください。同じ夜を過ごしている仲間として、わたしも道の途中から応援しています。

一緒に、少しずつ進んでいきましょう。





コメント