「請求書をくださいって言われたけど、何を書けばいいの?」
「源泉徴収とかインボイスとか、間違えたら失礼にならない?」
「ExcelもWordも得意じゃないのに、ちゃんとした書類なんて作れる?」
2024年の秋、私は初めて請求書を出しました。Webライターを始めて数ヶ月、初めてクライアントと直接やり取りする仕事をいただいたときのことです。
それまでは「仕事をもらえるかどうか」ばかり気にしていて、報酬を受け取る側の手続きなんて考えたこともありませんでした。
この記事では、請求書を前に固まった私が、無料で使える請求書作成サービス「Misoca(ミソカ)」で1枚目を出すまでと、今も毎月使い続けている理由を書いていきます。
直接契約で、初めて請求書を求められた
クラウドワークスで受けていた仕事では、請求書を作ったことが一度もありませんでした。報酬のやり取りはサイトの中で完結していたので、自分で書類を用意する必要がなかったからです。

だから直接契約の話をいただいたとき、うれしさと同時に「え、どうすればいいんだろう」という不安が一気に押し寄せてきました。
「請求書をお願いします」の一言で手が止まった
仕事が決まって、やり取りの最後に添えられていたのが「請求書をお送りください」という一文でした。
文章を書く仕事なのに、請求書という言葉を見ただけで画面の前で固まってしまいました。

会社員として働いていても、請求書を作る側に回ったことはなかったんです。
何が分からないのかも分からなかった
いざ調べ始めても、最初は何を検索すればいいのかすら分かりませんでした。
宛名はどう書くのか、日付はいつにするのか、振込手数料はどちらが持つのか。そこへ「源泉徴収」「インボイス」といった言葉まで出てきて、頭の中がいっぱいになってしまいました。
いちばん怖かったのは、書き方を間違えて「この人、大丈夫かな」と思われることでした。せっかくいただいたご縁を、書類ひとつで台無しにしたくなかったんです。
請求書に書くことは、思っていたより少なかった
落ち着いて調べてみると、請求書に必要な項目は意外とシンプルでした。迷ったのは源泉徴収とインボイスの2つだけで、ほかは「埋めればいい欄」がはっきり決まっていました。
必要な項目を書き出してみた
私が実際に書き出したのは、次の項目です。
- 宛名(クライアントの会社名や名前)
- 発行日と請求書番号
- 請求内容(記事タイトルや本数、単価)
- 請求金額
- 振込先の口座
- 支払期日
- 自分の名前と連絡先
書き出してみたら、紙1枚に収まる量でした。
「難しそう」と思っていたのは、中身が分からなかったからだと気づきました。
ひとつだけ、調べていて「書いておいたほうがいい」と分かったことがありました。振込手数料のことです。
最初に迷った「振込手数料はどちらが持つのか」は、特に取り決めがなければ、支払う側が負担するのが基本だそうです。ただ、実際には報酬から手数料が差し引かれて振り込まれるケースもあると知りました。
そこで請求書の備考欄に、次のような一文を添えておくと安心です。
「お振込手数料は貴社にてご負担くださいますよう、お願いいたします。」

角の立たない言い方で先に伝えておけば、受け取る金額が思っていたより少なかったという行き違いを防げます。
源泉徴収とインボイスで迷ったところを調べた
私が直接契約しているクライアントには、源泉徴収をされる先があります。原稿料は源泉徴収の対象になっていて、支払額が100万円以下なら10.21%が差し引かれた金額で振り込まれます。
請求書には、報酬額・源泉徴収税額・差し引いた請求額を分けて書くのが一般的です。ただ、源泉徴収の扱いは取引先によって考え方が違うこともあります。書き方に迷ったら、クライアントに「源泉徴収はどのように記載すればよいですか」と聞いてみるのが確実です。
インボイスについては、私は登録していません。登録していなくても請求書は出せます。登録番号は書けないので、契約のときに「インボイス登録はしていません」と先に伝えておくと、あとで慌てずにすみます。
Misocaの無料プランで1枚目を作ってみた
項目は分かっても、それを自分で一から表に組む自信はありませんでした。そこで使ったのが、弥生株式会社の請求書作成サービス「Misoca」です。

私にとっては、これが最初の請求書づくりの道具になりました。
項目を埋めていくだけで1枚目ができた
Misocaは、取引先や金額などの項目を順番に入力していく形なので、レイアウトを自分で考える必要がありません。合計金額も自動で計算されるので、電卓とにらめっこしなくてすみました。
できあがった請求書はPDFでダウンロードできます。私の場合は、クライアントから指定されたGoogleフォームにそのPDFを添付して提出しています。メールでそのまま送る機能もあるので、提出方法が違う取引先でも使い分けられます。

「ちゃんとした見た目の書類」がPDFになって出てきたとき、肩の力がふっと抜けたのを覚えています。
毎月の請求は「コピー」して直すだけにした
私がいちばんラクだと感じているのは、作った請求書をコピーできるところです。
今の請求書は月に1通。毎月ほぼ同じ内容なので、前の月の請求書をコピーして、日付と記事の本数を直せば完成します。ゼロから作り直さなくていいので、寝かしつけのあとの短い時間でも終わらせられるようになりました。
ほかに、在宅ワークを始めるときに用意したものはこちらにまとめています。
無料プランのままで足りている理由を考えた
Misocaの無料プランは、請求書が月10通まで、見積書・納品書・領収書は枚数の制限なく作れます。
月1通の私にとっては十分すぎるくらいで、今のところ有料プランに切り替える理由がありません。副業として直接契約が1〜2件ある段階なら、無料プランで困ることは少ないと思います。
申し込みは「無料体験」から始めて、期間が終わると自動で無料プランに切り替わる流れです。
合わないかもしれない人も書いておく
便利に使っていますが、誰にでも合うわけではありません。
請求書が月10通を超える人は、無料プランでは足りなくなります。紙の請求書を郵送してほしいと言われている人も、無料プランでは郵送代行が使えません。困ったときにサポートへ問い合わせたい人も、無料プランは対象外なので、有料プランを検討したほうが安心です。
請求書が「こわい作業」じゃなくなって変わったこと
一度作ってしまえば、請求書は毎月の小さなルーティンになりました。
いちばん大きかったのは、直接契約の話をいただいたときに身構えなくなったことです。以前の私なら「請求書とか分からないし」と、どこかで尻込みしていたと思います。
クラウドソーシングの外で仕事を受けられるようになると、働き方の選択肢も少しずつ広がっていきます。在宅でどれくらいの収入を目指せるのかは、こちらの記事で書きました。
まとめ:最初の1枚は、思っているより小さな一歩
請求書を求められて固まった夜、私は「自分にはまだ早かったのかも」とさえ思いました。でも実際は、書く項目を知って、道具を1つ決めただけで越えられる壁でした。
直接契約の話が来たということは、それだけあなたの文章が信頼されたということです。請求書は、その信頼にきちんと応えるための書類にすぎません。
もし今、白紙の画面の前で手が止まっているなら、まずは書く項目を1つずつ埋めるところから始めてみてください。1枚出せたら、次の月からはもっとラクになります。




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